ブレイクポイントは端末のサイズに依存させない
レスポンシブデザインの最適なブレイクポイントは何pxなのかという話題をよく見る。既存のデバイスのサイズを比較することで答えにたどり着こうとするアプローチがほとんどだが、それらは間違っている。
ブレイクポイントは、コンテンツの見た目が切り替わるべきタイミングを基準に設定されなければならない。特定のデバイスのサイズを基準にすべきではない。
主流のデバイスのサイズは時間が経てば変わるし、あるデバイスに合わせた設計にしていたら別のデバイスには嬉しくない結果になってるかもしれない。レスポンシブデザインはどんな環境においてもある程度の最適化をさせるために妥協可能な落としどころを目指す思想なので、それと対立してしまう。
改善策は、既存のデバイスのサイズを気にし過ぎずに、コンテンツ自身のためのブレイクポイントを考えること。コンテンツ自身に合わせたブレイクポイントの設計にすることで、結果的にどのデバイスでも最適な見た目になるという形が望ましい。
とはいえ現実的には、ブレイクポイントは決定事項であった方が都合がいい。デザインごとに最適なブレイクポイントを探るのは手間がかかるし、デザイナーとコーダーが分業する際のやりとりは少ない方がいいからだ。そのため、あらかじめ定数として定義しておいた方がやりやすいというのは理解できる。個人的には以下のように決めている。Material designを参考にした。
$breakpoint-xs: 480px; $breakpoint-sm: 600px; $breakpoint-md: 960px; $breakpoint-lg: 1280px;
デバイスを意識させない命名にした上で、適切な位置や間隔でブレイクポイントを配置することを意識している。これらは、コンテンツの見た目が切り替わるブレイクポイントとして汎用性の高い値だと思っている。
最終的にやってることは既存の記事と同じようになったけど、そもそもなぜこうするのかを理解した前提でするべき話だと思ったのでこれを書いた。